エストロゲンと乳癌の情報サイトでは、エストロゲン性乳癌(乳がん)について分かりやすく解説。乳癌の種類、エストロゲン性乳癌が増えた理由など。
人間の身体のほとんどの機能にはホルモンと呼ばれる化学物質が何らかの形で関与しています。なかでも、人間の体内に存在するホルモンのなかで、乳房に影響を与えるホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモン 。
特に、卵巣でもっとも多く分泌されているのがエストロゲンで、副腎や腹部脂肪などでもエストロゲンは分泌されていますが、卵巣に比べるとそれほど多くはありません。このエストロゲンが、乳癌の発達に大きな影響を与えていることは、世界の科学者の膨大な研究によって明らかになっています。
エストロゲンは、乳房の細胞分裂を強烈に促す物質で、もし乳房にガン細胞があったなら、エストロゲンによってガン細胞は細胞分裂を繰り返し、増殖していくわけです。しかもガン細胞はもともと増殖しやすいということもあり、エストロゲンが乳癌の発達に大きく影響するのはこのためなのです。
もちろん男性にも乳房はありますが、女性ほどエストロゲンの分泌量が多くないため、男性は乳癌にかかりにくいといわれています。
乳癌は大きく分けると2つに分類することができます。1つは、エストロゲン性乳癌です。これは、エストロゲンの影響を受けて、ガン細胞が発達してできた乳癌で、乳癌のなかで圧倒的な数にのぼります。このエストロゲン性乳癌は、乳癌を発生した女性の3分の2を占めています。
もう1つは、非エストロゲン性乳癌です。これは数がそれほど多くありません。ちょっと資料は古いですが、1997年に発行された研究雑誌「ジャーナル・オブ・ザ・ナショナル・キャンサー・インスティテュート」によると、エストロゲン性乳癌の発症率は、生理が終わった、いわゆる閉経後の女性に多いという結果が出ています。
その記事によると、1970年代と1980年代を比較したときに、乳ガンの発症は130%と、30%も増加していることが明らかになったのです。その一方で、「非エストロゲン性乳癌」は、27%の増加でした。その後の研究でも、この傾向は変わらなかったそうです。
なぜ、現代においてエストロゲン性乳癌が増えてきたのでしょうか。
それは多くの女性たちが、以前に比べると、より発ガン性の強いエストロゲンや、悪いタイプのエストロゲンにさらされるようになったことが原因と考えられています。それらの背景には次のようなことが考えられます。
1つは、経口避妊薬やエストロゲン補充療法が一般的になったために、女性はエストロゲンに触れる期間が長くなり、エストロゲンを浴びる回数が増えてきたこと。
さらに、女性が一生涯のなかでエストロゲンを血液中に循環させる量が増えたことが挙げられます。
2つめは、私たちがふだんから食べている食物がエストロゲン様化学物質に汚染されるようになり、体内にエストロゲンの量が増え出したこと。さらに、発ガン性モルモン物質にさらされるようになったこと。
3つめは、運動不足や飲酒量の増加、栄養バランス不足などの生活習慣が血液中のエストロゲンの量を増やしていること。
4つめは、子どもを産まない、高齢出産、母乳を与えないなどがエストロゲンの総量に影響を与えていること等となっています。
乳癌には「エストロゲン性乳癌」と「非エストロゲン性乳癌」の2つの種類があります。近年、乳癌になる女性が増えていますので、病院で定期検査を行うことをお勧めします。
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